ー外壁塗装を塗り直す前に｜知っておきたい塗料の種類とはー

「外壁塗装を塗り直すタイミングかも、次はどのような塗料にしようか？」

 

「外壁塗装はいつ、どのような塗料に塗り直すべきか知りたい。」

 

住まいの外壁を美しく保つ外壁塗装には、外壁専用の塗料が使われています。

 

では、外壁塗装の塗料にはいったいどのような種類があるでしょうか。今回の記事では塗料の種類に注目します。

 

塗料にはどれくらいの種類があるのか

外壁塗装とは、住まいの外壁の防水性や美観、防汚性などを高めるために行われている塗装です。

 

すべての外壁材に行われるものではなく、モルタルなど塗料を必要とする外壁材にのみ実施されています。

 

たとえば、レンガのような素材の場合は塗装を必要としません。多くの家庭で使用されている外壁材は塗装が必要なものであり、そこに使われている塗料にも多くの種類があります。

 

では、具体的にはどれくらいの種類があるでしょうか。知っておきたい塗料の種類は、主に以下の5つです。

 

１．シリコン系塗料

多くの外壁材に使用されているシリコン系塗料は、価格や発色のバランスが良く、コストパフォーマンス面に優れているため重宝されている塗料です。

 

シリコン系塗料は耐用年数が低いと思われていますが、近年は品質の向上もあり、耐用年数も向上しています。一般的な耐用年数は10年以上とされており、約10年程度を目安にメンテナンスを受けることが推奨される塗料です。

 

２．ウレタン系塗料

シリコン系塗料よりも安く、人気があるウレタン系塗料は耐用年数面ではシリコン系塗料よりも劣るため注意が必要です。

 

10年に満たない耐用年数ですが、価格が安いため定期的な塗り替えを前提にしている方には推奨できます。

 

３．アクリル系塗料

耐用年数が短いため使用される機会は減っていますが、アクリル系塗料も人気がある塗装です。

 

耐用年数が約5～7年程度とされているものの、一部の外壁付属品などに使用されていることもあります。

 

４．無機系塗料

近年注目が高まっている無機系塗料は、価格は高いものの耐用年数が20年以上とされており、高品質な樹脂を持つことから人気があります。

 

雨や汚れに強く、防水性や防汚性に優れているため人気がありますが、塗装業者によっては施工実績がまだまだ少ないとされます。

 

５．フッ素系塗料

フッ素系塗料も人気がありますが、無機系塗料と同様にシリコン系塗料などよりも価格が高い塗料です。

 

塗膜が硬いという特徴がありますが、一度施工すると15年以上保てます。

 

このほかにも、ラジカル系塗料やピュアアクリル塗料などが登場しています。自宅の外壁に合わせた塗料選びをじっくり検討しましょう。

 

外壁塗装の塗料はどのように選ぶもの？

多くの方は新築の外壁塗装について、「色」を選択しているでしょう。細やかな塗料の種類にまでは言及せずに、好みの色で外壁塗装を実施した経験はありませんか？

 

では、塗り直しを迎えるタイミングが来た場合には、外壁塗装の塗料はどのように選ぶものでしょうか。

 

この章ではリフォームを視野に入れている方向けに、外壁塗装の選び方を紹介します。

 

１．予算

外壁塗装の塗料を選ぶ場合には、塗料の詳しい性質を見極めることは難しいでしょう。塗料には多くの種類があるため、塗装に見識がない場合には、どのような塗料が自宅の外壁材にフィットするのか、判断が難しくて当然です。

 

そのため、外壁塗装の塗料を選ぶ際には、「予算」を決めることがおすすめです。塗料は価格差があり、安く仕上げることも、高く仕上げることも可能です。価格と耐用年数は連動しているため、長持ちさせたい場合には、予算は高く設定することになります。

 

２．色で選ぶ

新築時と同様に、外壁塗装の塗料選びは色で選ぶことも可能です。塗装業者側に、好みの外壁塗装の色を伝えてください。

 

1色で建物を染めることもできますが、複数の色でデザインを施すことも可能です。たとえば、よくある一戸建ての場合、2階部分と1階部分は色を変えており、おしゃれな外壁を演出しています。

 

色を決めたあとに、塗装代金が高いと予想される場合には、予算に沿って色選びをすることもおすすめです。

 

３．機能を重視

外壁塗装には、ただ美しく塗装する美的な視点だけではなく、機能性を追究して塗料を選ぶ方法もあります。

 

機能性の場合、防汚性や防水性などを吟味して選ぶことがおすすめです。たとえば、自宅の外壁塗装にカビが目立つ場合、湿気が溜まりやすい土地の可能性があります。このようなケースでは、塗料に優れた防水性があるものを選ぶと良いでしょう。

 

４．メンテナンスコストから考える

外壁塗装にはいろいろな種類の塗料がありますが、耐用年数も踏まえて塗料を選ぶことがおすすめです。

 

価格が安い塗料は、確かに工事費用は安いですが、樹脂が弱く、色も退色しやすいという弱点があります。劣化が早いとメンテナンスコストの視点で見てすぐに再塗装が発生するため、結果としてメンテナンスコストが高いといえます。

 

1回の再塗装工事の費用は高くても、メンテナンスコストを下げる点でいえば高い塗料を選ぶことがおすすめです。

 

外壁塗装の塗料選びをする際の2つのヒント

外壁塗装を行う際には、じっくりと塗料を選ぶことがおすすめです。では、塗料選びをする際には、どのようなポイントを押さえておくと良いでしょうか。

 

１．屋根の塗装も考えよう

外壁塗装の再塗装には足場を設置します。足場は平均して約15万程度の費用は最低でもかかるため、塗装工事の費用の大きな部分を占めるものです。

 

屋根の修繕や再塗装にも外壁塗装が必要となるため、可能であれば屋根の塗装もセットで考えておくと良いでしょう。長期的な視点で見ると、外壁塗装と屋根塗装はセットで行うほうが、メンテナンスコストを下げる効果があります。

 

２．水性塗料の知識を持つ

塗装について調べていくと、水性塗料という文字に出会うことがあります。水性と耳にすると、すぐに劣化してしまうイメージを持たれがちですが、外壁塗装に使われている多くの塗料は水性塗料です。

 

水性塗料は外壁に使いやすく、伸びがあり塗料特有の匂いが少ないというメリットがあります。

 

まとめ

この記事では、住まいの外壁を美しく保つ外壁塗装について、塗料の種類の視点から詳しく解説を行いました。外壁専用の塗料には複数の種類があることがわかったでしょうか。

 

外壁塗装には水性塗料が使われており、住まいの安全と美観を高める塗料が活躍しています。劣化が目立つようになったら、早めに再塗装を検討してください。