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ー外壁塗装に使われる防水塗料のタイプと性能を解説ー

外壁や屋根を塗装するときに重要なのが、塗料の選定です。特に、外壁塗装で防水性能を求める場合、防水塗料の選定には注意が必要です。一言で防水塗料といってもその性能はさまざまで、正しく使用すれば、建物を雨漏りや水損から守ってくれます。

今回は、建物のメンテナンス時に選ばれる防水塗料の主なタイプと、それぞれの性能について解説します。
防水塗料の選択方法についてもご紹介しますので、塗料選びの参考にしてみてください。

 

外壁塗装に使用される防水塗料の主なタイプ

外壁塗装における防水塗料には、次のような種類があります。

 

  • ウレタン塗料
  • アクリル塗料
  • シリコン塗料
  • フッ素塗料

 

各塗料の特長をご説明します。
正しく理解して、使用場所にふさわしい塗料を選びましょう。

 

ウレタン塗料(耐用年数:7~10年)

 

ウレタンを基材としたこの塗料は、特に防水性が高いことで知られています。防水工事によく用いられるだけでなく、紫外線耐性や耐久性に優れていることが大きな特長です。
雨や雪、強風などの外部環境に強い耐候性を持ち、さまざまな気候条件下でも使用できます。

 

アクリル塗料(耐用年数:5~8年)

 

アクリル塗料は、水性塗料であり、しっとりとしたマットな仕上がりを特徴とする防水塗料です。水分や外部の気象条件に対する適度な耐性を持ち、速乾性があるため施工期間を短縮できる利点があります。以前は外壁塗装に広く利用されていましたが、耐用年数が比較的短いため、現在は他の塗料が主流になる傾向があります。

 

シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

 

シリコン塗料は、その成分にシリコンを含みます。優れた耐久性と美しい仕上がり、そしてリーズナブルなコストで、高いパフォーマンスを実現します。広く採用されている一方で、他の塗料と比べるとひび割れに対する弾性に欠ける点はデメリットといえるでしょう。

それでも、コストと品質のバランスの良さで選ばれ続けている塗料です。

 

フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

 

フッ素を含む塗料は、その優れた耐候性と耐水性により、防水性能が非常に高い塗料として知られています。特に公共施設などの大規模建築物に多用され、再塗装の際にも好んで選ばれます。他の防水塗料と比較しても、耐用年数が約20年と長く、約1.5~2倍の持続性があります。

 

優秀な防水性を持つフッ素塗料のデメリットとしては、コスト面が挙げられますが、防水性能を優先する場合にはおすすめです。

 

防水塗料の選定ポイント

 

防水塗料を選択するときは、塗料のカラーバリエーションやコストはもちろん、以下の点を考慮することがポイントです。

 

  • 耐用期間
  • 性能
  • 適用箇所

 

耐用期間

 

耐用期間は防水塗料ごとに異なります。たとえば、フッ素塗料は約20年持続するのに対し、アクリル塗料の期間は10年未満です。建物の再塗装サイクルを考慮しながら、適切な塗料を選択することが肝心です。

 

性能

 

防水塗料の性能において、ひび割れへの対応能力や、耐候性は重要なポイントとです。塗料の弾性が高いとひび割れに強い反面、劣化時に水膨れのようなトラブルが起こるリスクもあるため、慎重に選ぶ必要があります。

 

適用箇所

 

同じ屋外環境でも、地域の気候条件は異なります。たとえば、海沿いの潮風や雪国の厳しい寒さにも耐えうる塗料を選ぶことが大切です。このような耐候性は専門の知識が必要になるため、外壁塗装の専門業者と相談したうえで選定するようにしましょう。

 

塗装をする範囲

 

施工する面積によって必要な塗料の量が変わるため、塗装する範囲の広さは、防水塗装の費用に比例します。確実に防水効果を得るためには、塗膜に一定の厚みを持たせる必要があり、塗装場所による例外はありません。

 

各塗料の必要量は製品によって異なるため、面積を正確に測定し、予算内で使用可能な塗料を選ぶことがポイントです。

 

色の選定

 

色の選定は、建物の外観にマッチする色を選ぶことが大切です。防水塗料は一般に外壁など目立つ部分に使用されることが多いので、建物全体の雰囲気にあった色を選びましょう。
ただし、塗料の種類によっては色の選択肢が限られる場合もあるため、選んだ塗料のカラーバリエーションを事前に確認しましょう。

 

防水塗装成功のための注意点

防水塗装を行う前に、以下の点に留意しましょう。

 

  • 防水塗料が適さない外壁素材もある
  • 外壁塗装の施工回数
  • 塗装工事の期間

 

以下に詳しくご説明します。

 

防水塗料が適さない外壁素材もある

 

特定の外壁材に対して防水塗装が適さない場合があります。たとえば窯業系サイディングは、その蓄熱性の高さから水蒸気を発生させやすく、塗装が膨張してしまうリスクがあります。

 

窯業系サイディングに防水性を求める場合は、専門の外壁塗装業者との相談を通じて、慎重な塗料の選択が必要です。

 

外壁塗装の施工回数

 

通常、外壁塗装には基本となる下塗りと最終仕上げの上塗り、二回の塗布が行われます。しかし防水機能を十分に高めるためには、最低でも「三度塗り」をする必要があります。上塗りを二回、下塗りを一回施工することが推奨されます。これにより、塗布のムラを防ぎ、外壁を均一かつ美しく仕上げられます。

 

残念ながら、一部の不誠実な外壁塗装業者は二度塗りで作業を終了させたり、塗料が十分に乾燥していないうちから次の塗装を行ったりすることがあります。そのため、見積もり時には提案される作業内容や工程が適切かどうかを確認しましょう。

 

工期の目安

 

外壁塗装の標準的な工期は、およそ1週間から2週間程度です。見積もりで提示される工期がこれよりも著しく短い場合、適切な「三度塗り」が行われていない可能性があるため、注意しましょう。

 

まとめ

 

防水効果を持つ外壁塗料の使用は、建物のメンテナンス頻度を下げ、構造体を保護する効果的な手段です。今回ご紹介した主な防水塗料は、建物内部のひび割れ防止や雨漏りの予防にも有効で、外壁の耐久性を向上させてくれます。

 

ただし防水塗料の選定には、既存の外壁素材と総合的に判断すべき点もあり、専門的な知識が必要な場合もあります。判断に迷った場合は、専門業者に相談するようにしましょう。

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