外壁塗装の工程はどのようなもの？依頼の前に知っておきたい流れとは

 

外壁塗装の工事を依頼すると、足場が設置されたり養生が行われたりと、一時的ですが生活に影響が及びます。

 

「どのぐらいの日程がかかり、どのような工程の工事なのか」と不安に感じる人も多いでしょう。そこで、今回の記事は外壁塗装の工程について、詳細を解説します。

 

外壁塗装はどのような工事？

外壁塗装とは、外壁材を塗料でコーティングする工事です。しかし、ダイレクトに塗料を塗りつけるだけの工事ではありません。

 

塗装の作業は2階以上に及ぶことも多く、屋根の塗装もあわせて塗り替えすることも多いため、足場の設置工事も行われます。下地の処理も行われており、想像以上に工程数がある工事なのです。

 

塗り替え時には塗料を変えられる？

外壁塗装の塗り替えが必要となった場合に、既存の塗料と変更し、別の種類の塗料を選ぶことは可能でしょうか。外壁材との相性にもよりますが、新しい塗料を選択することは可能です。

 

たとえば、現在の塗料の耐用年数が短く、塗り替えスピードにストレスを感じた方は、塗り替え時に長持ちする塗料を選択することがおすすめです。

 

また、塗り替えにともないデザインを変えることも可能です。現在ワントーンに塗っていた住まいの場合、外壁塗装の塗り替え時に2トーンのデザインに変更することなども可能です。

 

複雑な塗装デザインになると、施工費用は高くなることもありますが、塗料の選び方次第では安価でデザインの変更も可能です。

 

補修を兼ねることはできる？

外壁塗装は外壁材の補修を兼ねられるか疑問に思う方もいるかもしれません。

 

外壁材に使用しているコーキングは塗装の塗り替え時に補修できますが、すでに雨漏りなどの大きなダメージが発生している場合には、塗装による補修はできません。

 

大きなダメージが起きている場合は、外壁材の上から新たな外壁材を設置するカバー工法による工事や、一度既存の外壁材を外し、新しい外壁材を設置する張り替え工事が推奨されています。

 

外壁塗装の工程を知ろう！流れはいったいどのようなもの？

では、実際に外壁塗装の工事を依頼すると、いったいどのような流れで行われるのでしょうか。

 

この章では、外壁塗装の工程について発注から完了までの流れをわかりやすく解説します。

 

点検と発注

外壁塗装を依頼する場合、まずは外壁塗装の劣化状況を把握するために簡単な点検が行われることが一般的です。

 

点検時には外壁材やコーキングなどのダメージも確認しながら、適切な工事が実施できるかどうか判断します。点検の結果、外壁塗装の塗り替え工事ができそうだと判断したら、打ち合わせを行ったうえで、発注（契約）を行います。

 

契約後は具体的な塗装工事の日程を決定します。

 

近隣への告知

外壁塗装の工事は足場の設置工事も行われるため、近隣に騒音が発生することがあります。

 

また、業者の車両を停車させるスペースを確保する必要があります。塗装工事による無為なトラブルを防ぐためにも、事前に近隣の方々へ、工事の作業日や必要な工程日数を知らせましょう。

 

養生が必要とされる場合には、近隣の方々との養生の打ち合わせも行われます。

 

工事の開始

工事が開始されると、まずは足場の設置が行われます。おおよそ1日程度で設置されたあとは、本格的に塗装の塗り替え工事がスタートします。

 

まずは外壁全体を高圧洗浄でクリーンにしたあと、下地の処理に取り掛かります。

 

・劣化箇所の補修は行うのか？
工事が開始され、高圧洗浄で汚れを落としたあとは、できる範囲の補修を行います。劣化箇所にコーキング材を補填するなどの補修を行い、塗装の本格的な作業に備えます。劣化の補修後は塗料の飛散を防ぐために、養生を行います。

 

・塗装作業の工程とは
外壁塗装の工事が行われると、塗装は下地処理を経たあとに下塗りが行われます。そのあと、中塗りや上塗りの工程が順に行われます。塗装の工程はその都度適切に乾かす時間を要します。1塗りだけでは思うような発色にはならないため、必ず複数回の塗の工程が行われます。

 

検査

塗装の工程が完了すると、ムラやトラブルが起きていないか、完了の検査を行います。養生した範囲以外に塗料が飛散していないかも確認し、問題がなければ足場の解体に移行します。

 

完了

足場が解体されると、工事は全工程が完了です。

 

施工主の方は外壁塗装工事の保証期間などを確認しましょう。工事に関する完了報告書なども、しっかりと受領することが大切です。

 

外壁塗装の工程における注意点とは？

外壁塗装の工程は、住まいの大きさや気候の影響にもよりますが、おおよそ1週間から10日間程度の期間を要します。

 

では、実際の工事の期間中にはどのような注意点があるでしょうか。この章では工事中の注意点を紹介します。

 

エアコンが使えないことがある

外壁塗装を住まい全体に実施する際には、養生を行うためにエアコンの室外機などもカバーされます。

 

そのため、エアコンが使えないことがあるため注意してください。真夏のタイミングで外壁塗装を実施すると、室内空間が非常に過ごしにくくなる可能性があります。

 

また、塗装中は塗料の臭いが充満するため、窓を閉め切っておく必要があります。

 

足場代金は節約しにくい

外壁塗装は基本的に足場を設置します。足場は大きさにも寄りますが、10万円台以上の施工費用が発生することが多いです。

 

塗装費用の大きな割合を足場が占めるため、「足場代を節約できないか」と感じる人も多いでしょう。しかし、足場代金は節約しにくいという事実があります。

 

作業にどうしても欠かせないスペースのため、足場をカットすることはできないのです。

 

しかし、今後屋根塗装なども予定している場合は、1度の足場設置で2箇所の塗装工事を終えられることもあります。足場の視点からも、塗装工事のタイミングを検討すると良いでしょう。

 

工程に違和感があったら相談を

一般的に外壁塗装の工事を依頼する場合には、契約時に工程に関する説明を受けます。

 

しかし、高圧洗浄などがしっかりと行われない説明であったり、塗装の工程が短すぎると感じたりしたら、まずは塗装業者に工程について細かく質問することがおすすめです。

 

塗装後のトラブルを防ぐためにも、疑問点は契約前にクリアにしましょう。

 

まとめ

この記事では、外壁塗装の工程について詳しく解説しました。

 

工程のなかで特に施工主の方が知っておくべきは、養生についてです。養生されていると、生活に支障が及ぶことが多いため、トラブルを防ぐためにも工程や日数はこまめに業者と打ち合わせしましょう。

 

そのほかの不明な点も、クリアにしてから契約をすることがおすすめです。